今年の集大成

着地点                             n.t

僕らは何をするにも一緒だったはずさ
世間で言うあ・うんの呼吸 ぐりとぐら なんてね
いつでも言えるはずの言葉はだんだんと言いづらくなって
気がついたら君は僕のずいぶんと前を走ってた

「悪い男には捕まんなよ」なんて他人行儀な気持ちで
自分の中で起きた化学反応は騙し通してきた

雨上がりの滑走路は綺麗だ 沈みかけの太陽めがけていこうか

僕らは少し風が強すぎて着地し損なってしまった
周りが諦めるくらいタイミングはズレた
だけど僕は信じてる きっと最後の一回をものにして
見るも鮮やかなスピードで君をさらっていくだろう

右４５°旋回を綺麗に決めた機体は
もうすぐ着陸態勢へと入っていく

言いたいことを隠さずに言える仲ってのはいいもんだなぁって
今ごろ気付いてしまうような３歩半遅れた人生

追いかけ続けることも悪くはないが掴んだ時の気分感じてみないか？

夢は夢のままの方がいいって一体誰が言ったんだろう
叱られた子供の言い訳のように中身がなくてつまんない
他の男とキスをしてる君なんか想像したくないんだ
かくれんぼする少年のような気持ちは持ち続けていたい

（言葉じゃ伝わらないもの 言葉でしか伝わらないもの）

僕らは少し風が強すぎて着地し損なってしまった
周りが諦めるくらいタイミングはズレた
だけど僕は信じてる きっと最後の一回をものにして
見るも鮮やかなスピードで君をさらっていくだろう